『性情報リテラシー』渡辺真由子著

¥1,980

☆「性情報リテラシー®」は、性情報リテラシー教育協会の登録商標です

「スマホに氾濫する性情報を子どもが見るのは危険!」という警鐘メッセージはよく耳にします。でもあなたは、具体的にどのような性情報が、どう子どもに影響するのか知っていますか?

【子どもの「性」と「メディア」の問題がいま明らかに!~性教育に求められるメディア・リテラシーとは?】

 「初めて性的メディアに接した時期は小学5年生未満」。こう答えた割合が男子も女子もトップだった。著者が複数の大学の学生男女計141人を対象に実施した、性とメディアに関する調査結果である。

 性的な内容を扱う雑誌や漫画、AV(アダルトビデオ)の氾濫に加え、近年はインターネットの普及により、青少年が性情報を目にする機会は増大している。親や学校がまともに教えてくれないぶん、メディアは「性の教科書」として重宝されている。

 そうしたメディアの性情報は、青少年の性意識・性行動にどう反映されているのか?青少年への「性的有害情報の影響」が騒がれる昨今、彼ら彼女らは性的メディアからどのようなメッセージを受け止めているのか。性情報をうのみにすることで、現実の性的コミュニケーションに発生する弊害とは何か? 著者は若者たちへの綿密なインタビューを重ね、貴重な本音を引き出した。その内容は驚くほど赤裸々である。

 さらに、そもそも現代のメディアに浸透する「性」の価値観は、いつ頃生まれ、どのように広がっていったのか。この点についても戦後以降の雑誌を中心に検証し、「性的メディア史」としての資料価値も提供する。『大人が知らない ネットいじめの真実』や『子どもの秘密がなくなる日 プロフ中毒ケータイ天国』で青少年のメディア利用を徹底取材してきた著者による、待望の性的メディア論!


☆内容紹介

・青少年はメディアの性情報にどのように接し、自らの性意識・性行動にどう反映させているのか?

・女子向けと男子向けの性情報の違いとは?

・メディアの性情報の歴史と内容分析

・女子と男子がメディアに求める!「こんな性情報が欲しい」

・「性的有害情報対策」として、リテラシー教育はどうあるべきか


☆こんなあなたに、お薦め!

・我が子にネットの性情報が与える影響が心配!な保護者の方

・性教育や性的有害情報対策に取り組む教育・行政関係者

・「恋愛リテラシー」を高めて、パートナーとの性的コミュニケーションをハッピーにしたい方


読者の声(アマゾンkindle版より)


<目次>

はじめに

第1章 性への目覚めとメディア

1.男子の性的メディア遍歴

 遊び人の子ども時代/ 好みは「女教師もの」/ 小5でAV観賞/ ワンクリック詐欺の被害に/ 帰国子女も「日本製」性的メディアがお好き/ アダルトサイトへの不満

【アンケート(男子)】 

・初めて性的メディアに接した時期

・頻繁に接する性的メディア媒体

・性的メディアに接する頻度

●コラム 男性向け性的メディアの歴史

2.女子が接する性的メディア

 H大好き、でも子ども時代は奥手/ 過激な少女漫画/ 友人の父のAVを盗み見/ 出会い系サイトが流行る/ 男子から情報収集/ 女子はAVを借りにくい

【アンケート(女子)】 

・初めて性的メディアに接した時期

・頻繁に接する性的メディア媒体

・性的メディアに接する頻度

●コラム 女性向け性的メディアの歴史


第2章 「誘い方」のリテラシー

1.初体験

欲望が先走って(男子)/ 高2じゃ遅いのかな(女子)

【アンケート】 

・セックスの最大の情報源(男子)

・セックスの最大の情報源(女子)

2.ナンパ

恋愛は面倒くさい(男子)/ 「素人ものAV」の効用(男子)/ 単発がカッコいい(男子)/ サイクルは2週間(女子)

3.露出服とボディタッチの意味

露出は、ヤル気でしょ(男子)/ 好きな服を着ているだけ(女子)

【アンケート】 

・女性のOKサインとして参考にするメディア情報1(男子・女子)

4.家に来るのは「暗黙の了解」?

 女性も納得できる(男子)/ さんまやロンブーを信じたら……(男子)/ 勘違いは迷惑(女子)/ 「友達」に襲われて(女子)

【アンケート】 

・女性のOKサインとして参考にするメディア情報2(男子・女子)

5.女子のノーはやっぱりノーか

 AVでも女性は嫌がるものだし(男子)/ ホテルまで来たのに(男子)/ 断り方に気を遣う(女子)/ 本気でノーと言っているのに(女子)


第3章 「実践中」のリテラシー

1.どんなテクニックが喜ばれる?

『ふたりエッチ』が大人気(男子)/ 挿入か前戯か(男子)/ 顔にかけたい(男子)/ 『an・an』のセックス特集は必読(女子)/ 男子は『an・an』をどう見るか/ 本当は前戯の方が……(女子)/ こんなテクニックはイヤ(女子)

【アンケート】 

・初体験の前に参考にした(もしくは、する予定の)性的メディア情報(男子・女子)

・相手に試してみたいテクニック(男子)

・不快に感じるテクニック(女子)

2.その反応、本当?

 『良かった?』と聞いちゃう(男子)/ 演技ですか?(男子)/ 私が我慢すればいい(女子)/ 恥じらいが好きなんでしょ(女子)

【アンケート(女子)】 

・演技経験の有無とその理由

●コラム 女性誌の演技指導

3.避妊、わかってる?

 膣外射精は避妊じゃない!?(男子)/ 自分だけは大丈夫(男子)/ 不安を感じながら(女子)/ 「着けて」と言えない(女子)

【アンケート】

・避妊情報を性的メディアで収集した割合(男子・女子)

●コラム 50代以上の女性が読んだ「間違いだらけの避妊情報」


第4章 「性への不安」とリテラシー

1.男子のプレッシャー

リードしなくちゃ

●コラム 男性誌があおる「男らしさ」

 長くて大きい方がいい?

●コラム 「分身信奉」はこう作られた

【アンケート(男子)】

・性に関して悩んでいること

2.悩む女子

 不満を抑え込む/ さっさとイケ/ 痩せるが勝ち?/ 脱毛はつらい

【アンケート(女子)】

・性に関して悩んでいること


第5章 ハッピーな性コミュニケーションのために

1.性的メディアはどうあるべきか

こんな性的メディアが欲しい(男子)/ 女子が求める性的メディア/ 「肉食系女子」はうわべだけ

2.性教育にメディア・リテラシーを

学校で性的メディア分析/ 「性」にオープンな家庭作り

[完]


<著者について>

渡辺 真由子(わたなべ・まゆこ)

メディア学者&ジャーナリスト。慶応義塾大学政策・メディア研究科博士課程を経て現職。テレビ局報道記者時代より子どもの「性」や「ネットいじめ」、ジェンダー問題を約20年にわたり取材し、メディア・リテラシーの観点から対応策を提言。豊富な取材経験に基づく、若者心理の分析に定評。執筆・講演活動の他、新聞やテレビのコメンテーターを多数務める。平成27年度内閣府青少年問題有識者会議委員。文科省「ケータイモラルキャラバン隊」講師、法務省「インターネットと人権シンポジウム」パネリスト等を歴任。著書に『オトナのメディア・リテラシー』、『リベンジポルノ~性を拡散される若者たち~』ほか多数。


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